花粉情報2024
花粉カレンダー
花粉はスギだけではありません。
実は1年中飛散しています。
日本ではスギ花粉やヒノキ花粉の花粉症に悩まされている人が多いため、「花粉症といえば春」と思われているかもしれません。でも実際には、初夏から秋にかけてイネ科やブタクサ属などの花粉が広い地域で飛散しており、花粉症は1年中注意が必要です。お住まいのエリアの花粉飛散状況をチェックして、早めに対策しましょう。
主な花粉とその飛散時期をエリアごとにご確認いただけます。
北海道エリアの花粉カレンダー
北海道で花粉といえば、4〜6月のシラカンバ花粉。ハンノキ属とスギ花粉は、少ないながらも3〜6月に飛散します。夏場は地域によりますが、イネ科の花粉がやや多め。花粉症の方は飛散量に限らず、症状がひどくなる前にケアしましょう。
札幌市における 2002~2018 年の空中花粉調査結果を基に作成。岸川 禮子 他:花粉誌 65(2):55-66, 2020 より改変
東北エリアの花粉カレンダー
東北地方も花粉症が多いエリア。スギ花粉は2月初旬から飛散しはじめ、春になると東北南部でヒノキ花粉がピークを迎えます。イネ科は5月下旬が最多ですが、秋になると他の草本植物の花粉も増えるので、万全の対策を。
仙台市における 2002~2018 年の空中花粉調査結果を基に作成。岸川 禮子 他:花粉誌 65(2):55-66, 2020 より改変
関東エリアの花粉カレンダー
最もメジャーなスギやヒノキの花粉飛散量は2〜4月がピーク。飛散予測を参考にして早めの花粉対策を。また、関東では初夏にイネ科、秋からブタクサ属など草本植物の花粉が増加。一年を通して花粉症のリスクが高いエリアです。
相模原市における 2002~2018 年の空中花粉調査結果を基に作成。岸川 禮子 他:花粉誌 65(2):55-66, 2020 より改変
東海エリアの花粉カレンダー
東海エリアは2月下旬~3月中旬に多いスギ花粉と、3月下旬~4月中旬に多いヒノキ花粉がメイン。主な草本の花粉飛散量は比較的少なめですが、年間を通して花粉が飛散しています。ピークの前に予防を始めるなど、早めの対策がおすすめです。
浜松市における 2002~2018 年の空中花粉調査結果を基に作成。岸川 禮子 他:花粉誌 65(2):55-66, 2020 より改変
関西エリアの花粉カレンダー
関西エリアでは、スギやヒノキの花粉飛散量は3〜4月がピーク。飛散予測を参考にして早めの花粉対策を。また、主な草本の花粉飛散量は比較的少なめですが、秋はイネ科に加え、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの花粉が飛散するので注意が必要です。
和歌山市における 2002~2018 年の空中花粉調査結果を基に作成。岸川 禮子 他:花粉誌 65(2):55-66, 2020 より改変
九州エリアの花粉カレンダー
九州エリアでは、2月下旬にスギ、3月下旬〜4月上旬にかけてヒノキ花粉がそれぞれピークを迎えます。また、主な草本の花粉飛散量は比較的少なめではあるものの、9〜10月にかけてはイネ科、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの花粉が飛散するため注意が必要です。
福岡市における 2002~2018 年の空中花粉調査結果を基に作成。岸川 禮子 他:花粉誌 65(2):55-66, 2020 より改変