花粉情報2024
春のスギ・ヒノキ花粉症には、
早めの鼻炎対策を!
監修:日本医科大学大学院医学研究科
頭頸部・感覚器科学分野 教授 大久保 公裕 先生
春の花粉症(春に起こる季節性アレルギー性
鼻炎)は、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが
代表的な症状です。
スギやヒノキなどの花粉が原因となるため、
多くの人はこれらの飛散が増加する2月から5月を中心に、
つらい症状に悩まされます。
日常のセルフケアや鼻炎薬による早めの対策で少しでも症状を軽くして、
春の花粉症シーズンを快適に過ごしましょう。
日常のセルフケア
花粉症の原因となる花粉は空気中に含まれているため、
花粉症の症状を予防し、悪化を防ぐには、花粉をできるだけ避ける日常のセルフケアが大切です。
鼻炎薬による早めの対策
日常のセルフケアだけでは十分に抑えることが難しい花粉による鼻炎症状も、早めに鼻炎薬を服用しておけば、飛散量が多い時期のつらい鼻炎症状を緩和してくれます。
特に、花粉が大量に飛散する春の花粉症シーズンには花粉情報に注意しながら、花粉飛散予測日から、または、鼻のムズムズなどの症状が出始めたら早めに、鼻炎薬の服用で対処しましょう。
自分自身で行う日常のセルフケアと鼻炎薬による早めの対策で、つらい花粉シーズンを乗り切りましょう。春の花粉症では、主な原因であるスギ花粉に加え、近年増加傾向にあるヒノキ花粉の飛散状況にも注意が必要です。ヒノキ花粉はスギ花粉飛散後の4月から5月に飛散ピークを迎えますが、スギ花粉症患者の多くは、ヒノキ花粉症を合併していることが知られています。このため、鼻炎症状が一時的に軽快してもまだ症状がみられる場合には、鼻炎薬の服用を中止せず、継続することが効果的です。
※市販薬をしばらく服用しても症状の改善がみられない場合には、医師、薬剤師、または登録販売者にご相談ください。
- 監修の先生
- 医学博士 大久保 公裕 先生
日本医科大学 耳鼻咽喉科学講座 主任教授
大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学 教授
付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長
1959年東京都生まれ。日本医科大学卒業。同大学院耳鼻咽喉科卒業後、アメリカ国立衛生研究所(NIH)へ留学。帰国後、日本医科大学耳鼻咽喉科准教授を経て、現在に至る。専門は、鼻アレルギー、花粉症など、免疫アレルギー性疾患。特に、舌下免疫療法など、アレルギー性鼻炎の新しい治療法に積極的に取り組んでいる。